書籍「RCPSP法による造船工程計画の実践」の紹介
「RCPSP法による造船工程計画の実践」
著者:梶原 宏之
造船業における工程計画は、日程、配員、定盤といった多くの要素が複雑に絡み合い、熟練者の経験と勘に大きく依存してきました。一方で、人材不足や計画の高度化が求められる現在、計算機を活用した合理的な工程計画の重要性はますます高まっています。
こうした課題に対し、数理最適化の観点から明確な解決策を示しているのが、梶原宏之氏による『RCPSP法による造船工程計画の実践』です。
「本書は造船業における工程計画担当者へ向けた実用的な指南書です。日程計画、配員計画、定盤計画という複雑な要素を、熟練者の経験だけでなく、計算機による支援で最適化する新しいアプローチを提案しています。
そこで用いるのがRCPSP(資源制約付きスケジューリング問題)という手法で、造船工程を数理的に定式化し、専用のソルバーを用いて最適な計画を導き出します。
第1章ではRCPSP法の概要を簡単な例題で示し、第2章と第3章では、汎用計画ツール「工程’s オラリオ」と、求解ソルバー「OptSeq」の使用法を詳述します。第4章では定盤計画、同時計画、逐次計画の基礎を解説し、第5章と第6章では、実際の造船所の協力を得て検討した実問題の解決事例を紹介します。計画業務の効率化と最適化を実現するための、新たな道筋を示した専門書です。」
(出版社書籍紹介ページより引用)
本書の特徴は、RCPSP(資源制約付きスケジューリング問題)という理論的な枠組みを、造船という極めて現実的で制約の厳しい現場に落とし込んでいる点にあります。単なる理論解説にとどまらず、実際の計画ツールやソルバーの使い方、さらには実造船所での検討事例まで踏み込んで解説されており、「現場でどう使うか」が具体的にイメージできる構成になっています。
造船工程のスケジューリングは、資源制約、納期制約、工程の多様性、複数モードといった要素を同時に満たす必要があり、スケジューリング問題の中でも特に難易度の高い分野です。
その一方で、本書で解説されているRCPSPの考え方やOptSeqの活用方法は、造船業に限らず、他の製造業やさまざまな分野のスケジューリング最適化にも応用可能な内容となっています。数理最適化を「現場で使える技術」として学びたい方に、ぜひ手に取ってほしい書籍です。
本書の中でも紹介されている、弊社のスケジューリング最適化ソルバー OptSeq についての詳細はこちら
(出版社書籍紹介ページより引用)

